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しつけは親からではなく、祖父母から伝わる・・・と聞いたことがあるけれど

更新日 2018/02/28(水)

 私は、和服が好きで、時々着物を着て出かけますが、着物を着る時の右前、左前を間違えないようにと考える時、必ず思い出す人がいます。それは、私のひいばあちゃん。

「左前(見る側からなので、着る側からすれば右前)は死んだ人が着る時だから縁起が悪いんだぞ。」や、「結び目を縦にするのは縁起が悪いからちゃんと結ぶんだぞ。」など、良く「縁起」という言葉を使って説明してくれていました。子ども心に、「縁起」ってなんだろう?と思っていましたが、最近になって、ようやくその謎が解けてきました。


 昨年、農業センター内にある図書館で会津農書を借りてきましたが、その中の本棚を眺めていて目が合った背表紙がありました。吉田文弘さんという方が書いた本で、「陰陽・五行・陰陽道」でした。この本は、吉田文弘さんが以前書いた「陰陽五行と茶の湯」という本の内容を基に、福島県農業総合センターの開所を記念して企画された講話内容を加えて再構築した私的資料として出された本のようです。まえがきには、まだ研究途中で不十分な内容もある。と書いてありますが、この本によって、私の長年の疑問は、最終的には陰陽からきているということがわかりました。

 そもそもは、自然界の摂理、陰陽のバランスから日本の文化が続いているということがわかりました。


 もう一つ、難解な自分の性格で紹介すると

 初めて経理を担当した時、「仕分け」というものがあり、借方が左で貸方が右と教わります。その左右に意味はなく、ただ、そのように決まっているからそのようにすればいいという説明でした。説明が悪いとかではないのですが、私の性格上、それでは出来ないなと思いました。なぜなら、そもそも数字が苦手な上に、なぜ左に借方で、右に貸方なのか?その意味もわからなくお金を管理するというハイレベルなことを任されたら、後で重大な失敗をおかしそうだという不安が襲い、そう決まった理由を知ったらできるんじゃないかと思ったからで、それが分かれば、少しはその不安が取り除かれて仕事ができるようになりそうだという思いに至ったからでした。ある日、経理事務のベテラン会員さんにその悩みを話しました。その方も、同じ疑問をもったことがあったようで、はっきりとした理由はわからないと言いながらも、゛バランスシート貸借対照表の右左(資産と負債)は、最終的には借方貸方と数字が合うんだよね。”ということでした。私は、なぜかその答を聞いて納得できました。


 自分が誰かに教える立場になった時、望まれた結果だけをその通りにこなせと言うよりも、その「原因」というものも伝えることで、人は行動に移しやすくなるということではないだろうかと思いました。以前、長年勤めていた介護の職場でも、新人さんに仕事を教える立場になったりしましたが、振り返ると、その原理を理解せずにやみくもに教えていたことに気づきました。それによって嫌な思いをした人が何人いただろうか…と思うと、本当にごめんなさい。そして、ようやく気づくことができました…ありがとう。

 

私にとって、吉田さんの本は、ひいばあちゃんからのメッセージを受け取るための辞書のようなものになりました。そして、フミエばあちゃんのしつけは今も続いていました・・・。隠居ばあちゃん、ありがとう。


曾祖母(フミエ)

愛称:隠居ばあちゃん

年齢不詳。いつも数えで年齢を言うので幼い私には理解不能。

腰は90度に曲がり、手ぬぐいをかぶって庭の草むしりをする。

もんぺを履いていて、手を後ろに組んで腰を曲げて歩く。

しわしわな手足はやけに大きく、「馬鹿の大足、間抜けの小足」と言っていた。

近所にお茶飲みに連れていかれ、出されたお茶菓子に手を出したら怒られる。「どうぞ」と言われてからとしつけられた。

鉄のフライパンで、多めの油で解きほぐしきっていない卵を焼いた卵焼きが美味しい。


よもや、こんなところで紹介されるとは思ってもみなかっただろうに(笑)

ばあちゃん、みんなに紹介しとっかんね!