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マグノリア農園オーナー募集を前にして・・・

更新日 2018/01/13(土)

 昨年、マグノリア農園で野菜をつくってみて思ったことは、夏野菜は毎日大量に採れるということ。野菜は毎日採れるけれど、箱詰めして毎日各会員さんに送るには、結構な送料がかかること。幾種類かを箱詰めして値段を決めて宅配野菜のように商品化しようかとも考えましたが、各々に送るとなると、とても高い野菜になってしまうということがありました。


 その時に思ったのは、もしかすると、JAさんの考えた流通は、当時の農家にとっては画期的な仕組みだったのではないか?ということでした。現在は、こだわりをもって生産している方というのは、JAを通さずに直接流通させている農家も増えているように思います。しかしながら、昭和の時代に、農家が販売先を考えなくても、生産して出荷すれば収入を得られるというのは、農家は生産に集中でき、消費者は安価で購入できるという、ある意味では、素晴らしい仕組みだったのかもしれないなと思いました。


 私は、ご存知、農家の娘です。実家のある須賀川一帯は岩瀬地方といって、「岩瀬きゅうり」として名高いキュウリの名産地です。周囲の農家はだいたいキュウリを生産して出荷していました。夏場、キュウリは良く育つので、朝と夕に収穫し、選別して出荷していました。地区の集会所の一階部分は、野菜の出荷場所となっており、一日一回だと思いますが、トラックが来てキュウリの箱を積みに来ていました。夏休みになると、集会所の前が遊び場だったりして、よくその光景をみていました。


 先日、ある物流会社の社長さんとお話をしました。

 震災後、福島の野菜の安全性を理解し、各地に福島の野菜の素晴らしさを伝えながら運んでくださっていました。しかしながら、ある時に、福島県以外でも農薬を使わずにいいものを一生懸命つくっている人たちはいて、こだわって野菜をつくっているのは福島だけじゃないんだよねっていうことに気づいたと言ってました。つまり、他県と福島県と、どちらもこだわりをもっていい野菜をつくったとして、その秤では、やっぱり「放射能」という存在がある福島県の野菜は、選ばれないという現実があるということでした。


 そうだよね…。いくら頑張っても越えられない壁があるのも事実なんでしょうね。だがしかし!だからこそ!バイオダイナミック農法なのだ!と、自分の胸の中にふつふつと湧いてくるものがありました。生命力がどこからきているのか?これから、そこを考えてものづくりをすることは、単に福島の野菜を売れるようにしようとか、安全とか安心とかという人々の不安を解消するためではなく、人間にとって必要なエネルギーを何から得ていくのか?それが、人間の健康にとってどう作用していくのか?というところも含めて考えたものづくりをする必要があるのではないか?ということを考えました。現在は、このネックとなっている「放射能」ですが、この問題をバネにして、どこにも負けない野菜作りができる可能性を秘めていると。密かに思っています。ここ数年、バイオダイナミック農法を勉強してきましたが、植物の生命力のしくみを勉強すると、自ずと人の命がどこからきてどこに帰るのかというところにまで考えずにはたどり着けない内容となっているような気がします。そこを意識して生産と消費を考えて行くことが未来に向かう道を修正できる方法なのではないかとも今は考えています。原発反対!と声をあげることも必要だと反対運動もしましたが、具体的に何をしていくのかを考えて行くことは、今、大人に向かって成長している子供たちに対して、新しい社会を準備していくことにつながっていくのではないか…とも考えております。


 そして、厳しい現実を目の当たりにして心を痛めた物流会社の社長さんは、空いている自社倉庫をつかって、室内で野菜を栽培する方法を検討されたということでした。でも、結局は、コストがかかるため断念したということでした。私は、すかさず、「良かったですね。」と返答していました。


 福島の野菜を食べてもらうために選ぶ選択肢は、おそらく、たくさんあるのだと思います。この原発事故という結果を体験した私達にとって、これからの未来を考えて行く中で、何に軸をおいて考えるのか?時間という軸はどれくらい先を見据えるのか?一人一人が、自分の中に軸を据えてものごとを考えて行く必要があるのではないかと思っています。


 そうなってきたときに、自分で一つ一つ答を出していける、共に学んでいく学びの場が必要ではないかと考えています。


 私が受けてきた教育のように、自分を殺して周囲と合わせる協調性ではなく、自律した個人が互いに協力し合える協調性を活かして生きる教育の場として…。


 そんなことを考えて、私のもつ介護福祉士という資格を、福祉の現場だけでなく地域

で活かそうと考えました。名づけて!゛地域を福祉でデザインする介護福祉士”

 人手が足りていないの介護分野に従事していないことに気が引けていますが、おむつ交換はしませんが、地域の人々の心の豊かさや幸せという方面からまちづくりをしていく介護福祉士が一人くらいいてもいいかなと思っています。


 

 未来のマグノリア農業大学構想も視野に入れて、この春、マグノリア農園のオーナー募集をする予定でおります。

※大学という文字を使いましたが、細かい法律もあるので、今のところイメージ的に使用しています。