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つむぐマグノリア3 珠世こと吉田秀美

更新日 2021/01/22(金)

2021218日(木)

13:3014:30 植物の魅力~毒と薬(吉田秀美)

14:4515:30 インタビュー(山本忍)Q&A「毒の反転能力と逆転人生」

 

 つむぐマグノリアシリーズ第3回は、アントロポゾフィー薬剤師の吉田秀美さん。

 鬼滅の刃の竈門炭治郎はじめ、鬼殺隊が誇る9人の柱の到達した高みを「火・水・風の試練」を通じて「秘儀参入」という観点から第2回講座の中で読み解きました。また秘儀参入の認識には「イマジネーション認識(霊視)」「インスピレーション認識(霊聴)」「イントィション認識(霊的合一)」の3段階があり、

 

・見えないものを観る:第1回尾竹架津男「天の設計図を観る」

・聞こえないものを聴く:第2回「橋本文男「土・微生物・窒素に聴く」

 

2人の匠の体験シェアを通じて、学び深めました。

3回目は、それを踏まえ「イントィション認識(霊的合一)」「理解し現実に落とし込む」ことをテーマに深めていきたいと思います。

 

秘儀参入/毒と薬

 思春期を迎えた少年少女たちの多くは、様々なことに悩みながらも、友情を深め、理想とする目標や人物に憧れを抱きます。憧れの領域に近づきたいと願い、勉学やスポーツに打ち込み、修行の道を進みます。しかし現実は厳しく、恐れ・不安・怒り・諦め・絶望・・・にうちひしがれることもしばしば。しかしそれらは全て、反転する力によって、絶望は希望に、不安は自信に、怒りは行動力に変容します。それは、個性を伸ばし、世界で一人しかできないような能力の開発、超絶技巧の道への可能性を秘めています。

反転させる力とは、毒を正確に測り切り、バランスをとる力です。毒は薄めれば薬となり、薬は量が多すぎれば毒になるからです。バランスをとる天秤を私たちは生まれた時に既に授かっていて、シュタイナーは、秘儀参入の中心的条件として、内なる天秤をあげています。人生で起きてくる様々な困難・試練を毒に例えるなら、その毒は反転させるために必要な力で、かき集めるために、目の前に現れてくれたとも言えるのでしょう。

 

逆境/ルーツを語る

 (本人の許可を得て掲載できる部分のみご紹介します)

吉田秀美さん自身が、自らのルーツを知ったのは9歳の時。日本で生まれ、日本語しか知らない自分に、母が告げたのは、韓国人の両親から生まれた韓国人であることでした。最初はその意味に気づかなかったものの、自分が与えられたテーマにその後、身にしみて自覚する体験が襲います。

世界には様々な人種・人権に関する問題が存在し、日本でも人権団体がそれぞれに活動しています。主だったマイノリティだけを上げても、ハンセン病、エスニシティ、ジェンダー、在日韓国人、アイヌ、部落民等々。差別・虐待の歴史は根深く、現在でもコロナPCR陽性、マスク警察等、バイ菌を見るような目が自然に生まれています。

秀美さんが赤裸々に語ってくれた思春期・成長期を通じて受けた虐待は、彼女の心を傷つけ、暗い影を落としますが、学問の大事さに目覚め、薬学を志し、人との出会いを通じ、人生を切り開いていきます。日本人男性との結婚、2人の子どもに恵まれます。長男は東大に進学し、卒業後は大学の研究室で専門の道を研鑽しています。長女は、中学生で不登校になり、海外の高校留学を経て有名私大に進み、現在はTV局で番組制作の多忙な日々を送っています。英語・韓国語をマスターし、差別という社会問題に正面から取り組む姿は、かつて母への反抗に明け暮れていた時期をも糧にしているかのようです。

子育てが一段落した時、秀美さんは、再び薬学の道を極めようと、アントロポゾフィーの門を叩きますが、今まで体験してきたこと全てが、学びを深めるために必要不可欠だったことを知ることになります。

 

福島へ/用意されたもの

 東日本大震災後、20119月に、南相馬でのプレパラート撒布に秀美さんの姿がありました。マグノリアの灯の前身時代から、彼女を福島へと向かわせるものが内面に息づいていたのでしょう。夫の故郷である相馬市は震災前に何度も訪れていましたが、それ以上に「全ての人の痛み、生命への虐待が終わらなければ、私個人の幸せはない」という強い衝動からでした。

20184月、マグノリア農園オープンを機に、マグノリアの灯理事に就任し、農園の「水の区画(右心房・ハーブ)」を担当すると、その周囲には、いつしかヨモギやゲンノショウコ、カキドオシ、オオバコ等、必要なハーブが自然に萌え出てきていました。

中世の錬金術師パラケルススは、薬の定義を「自然が準備し与えてくれた素材を、人間が叡智によって完成させたもの」と述べています。福島にはソーラムオイルの素材になる泥炭(南会津〜那須一帯)や、浄化の白い砂ゼオライトの地質が広がっています。まさに自然がその日のために用意してくれた鉱物があり、この地のために用意された植物が集まってくるのです。

 

金星が奏でる

 シュタイナー教育が「光の教育」、アントロポゾフィー医療が「光の医療」と呼ばれているように、秀美さんは、アントロポゾフィーの医薬品を「光の薬」と呼んでいます。光の源は太陽にありますが、太陽から分離した金星(明けの明星、宵の明星)の輝きを自分に同化させています。

美の女神ヴィーナスの金属が銅にあたり、人間の臓器としては、腎臓に相当します。自分のルーツを辿る旅に、恐れを自信や才能の開花に転換してくれた腎臓の働きに強く心惹かれるからなのでしょう。アントロポゾフィーの医薬品「銅軟膏」は、腎臓に関連する疾患や症状(喘息・アトピー性皮膚炎・産後のケア・不安等々)に優れた効果を持っていますが、輸入に頼っていたこの軟膏を、日本で作成したことを皮切りに、次々に日本に生育する植物の軟膏を生み出しています。中でもドクダミ軟膏は、ジュクジュクした化膿性の皮膚やアトピーの子の皮膚に良いだけでなく、抑うつ状態や前立腺癌すら治癒に導く画期的成果を上げています。ドクダミ(毒を溜める)のもつ意味は、毒を集めて転換させる聖ヨハネの力に通じていることを、彼女のイントィション認識(霊的合一)が到達したからでしょう。

 私たちが食べる野菜は、光の力を利用して生命をつくりあげる(光合成)植物によってもたらされます。人間が吐き出した二酸化炭素を取り込み、きれいな酸素にして返してくれるのも植物です。香りや色、姿形の美しさ・儚さで四季折々楽しませてくれますし、薬用となる植物は一風変わった性質を持つものが多く、毒性を持ったものが多くは薬になります。

植物のもつ魅力の中で、最も崇高な働きは、全てを捧げ尽くす(金星的)働きだと、秀美さんは語ります。金星は周期的動きによって、空に五芒星を描きますが、その金星を目指して伸びていく植物は五弁の花を咲かせます。可憐な花の中に秘められた素敵な働きと金星が奏でる世界を、皆さんと一緒に味わう講座になれば幸いです。

 

<珠世との共通点>

火の試練:虐待(夫と子を鬼舞辻無惨に殺された)試練を能力に変換した点。

水の試練:偏見を捨て理想に従う。創薬の錬金術師として生きるところ。

風の試練:動物(猫の茶々丸)植物の支えに応えるところ。

地の試練:継承者(愈史郎)を生み出したところ。

 

追記

・鬼舞辻無惨との最終決戦で、傷ついた柱や隊士たちに与えた解毒薬は、劇的に効果を発しました。珠世が創り、茶々丸が命がけで戦場に運んだのは、どんな植物素材の薬だったのか?

・鬼が嫌う藤の花の毒とは?

・鬼が陽射しを克服するための青い彼岸花の本質とは?

・最終決戦で鬼舞辻無惨に与えた毒の4種類の効能とは?

1  人間戻り

老化

分裂阻止

細胞破壊

14は、火風水地の順に働くようにしたことは想像できる)

 

  鬼滅の刃を薬学的・金星的視点で解読してみたいと思います。